今日は長男の生まれた日です。
あの頃、十一月二十七日、姑が息を引き取り、二十九日が葬儀でした。
臨月を迎え、いつ生まれてもおかしくない状況でした。
琴平まで車に揺られて大丈夫かと、心配しながら、入院セットのトランクを携えて葬儀に臨みました。
私が何もできないので、両親が残って葬儀の後の手伝いをし、伯父に連れられて病院に行きました。
扇町の伯母の産婦人科です。
もう夜になっていました。
伯母に「いまのところ兆しはないけど、折角来たのだから一晩泊って行きなさい」と言われ従いました。
ところが真夜中産気づき、明け方生まれたのがこの子です。
その前に流産し、この子の時にも、何カ月も絶対安静で、徳島の大学病院にも入院していたので、生まれるまではドキドキでした。
流産ぐせがついて、私には子供ができないのではないかとそれはそれは心配したものです。
二日後にようやく対面できて、凄く感動しました。
赤ん坊って猿みたいな顔をしているものだと思い込んでいたので、こんなに可愛いのかと感動ものでした。
姑は寺の坊守として、その姑に仕えながら、檀家の人からも絶大な信頼を得ていて、私も大好きでした。
すい臓がんで何もうけつけないのに、私がアップルパイを作って届けると、半分も食べてくれました。
その数日後に亡くなったのです。
遠いことと、身重であったため、あまり看病できず、孫の顔を見せることもできませんでした。
息子が生を受けてしばらくした頃、霊感のある人だと言う人から、息子は姑の生まれ変わりだと言われました。
確かめようがないし、信じられないけど、ありうるかも?
ゴーストみたいに守ってくれたらありがたいです。
義母が守護霊ならこんなに嬉しいことはありません。