どうしても食べたい山菜料理のお店に、友達に頼んで連れて行ってもらいました。
山の中とは聞いていましたが、で、どうぞ崖の下に落ちませんようにと祈りながらひたすら前だけを向いて必死で彼女の後を追いかけました。
深山幽谷の趣です。
6人限定なので、3:3の合コンの予定でしたが、当日体調不良につき欠席者1名、バランスが崩れました。
外からは想像できないくらい、素敵な古民家風、牛小屋だったなんてとても感じられません。
メンバーの中には元Sハウスの社長だった人もいて、造作については詳しく、ポイントを説明してくれます。
玄関に入ったらすぐに目に飛び込んできました、ミニ白川郷みたい。
堀炬燵に腰掛けて、外には竹林が広がります。
どこをみてもきちんとしています。
お待ちかねのお料理、芸術品です、
お豆腐を味噌漬けにしたもの、
プチトマトの中にはみじん切りにしたラッキョウ、ひとつひとつ感動しながらゆっくり口に運びます。
イタドリや、
サーモンを芯にしたオカラ巻きとか・・・・・・
丁度いい温かさの、素材の味を邪魔しない薄いお出汁の煮物、太い牛蒡でも柔らかい、
卵焼きも下の段はお魚の卵とか。
案内してくれたTさんは元教師故、何かにつけて詳しく、レクチャーしてくれます、皆知識欲旺盛な生徒になってます。
メインは
ジャガイモの千切りの中に鯛が入って、オーブンで焼いてあります。
天ぷら、色々説明聞いたけど、耳慣れないので覚えきれない。
ヨモギ・ユキノシタ・自然薯の葉・ドクダミ・茗荷の芽、それに
びわをお抹茶塩でいただきます
この
冷製トマトの中には
蟹のすりつぶした身が納まっています
さっきからコ
シアブラがどうとかこうとか、話していたら、そのコシアブラの混ぜご飯の登場です。
フキノトウににたお味らしいのですが、実感が伴いません。
このお吸い物にも何種類もの食材が入っていますし、香のものも
ぜんまいの甘酢漬け、
竹のこの佃煮、それに聞いたけど忘れた緑のもの、全部初めて。
デザートもそのあたりで摘んできた
野苺のゼリー
1日30種類の食品を食べるのは相当大変なのですが、ここでは何十種類いただいたか数えきれません。
「この歳になって女の子から声かけてくれることなんてないよ」この一声で徳島から前日帰省し、仕事を休んでまで参加したT君曰く
仕事柄もういろんなもの食べつくした感があるけど、ここのお料理には感激したそうな。
最初から最後まで手抜きをせず、丁寧に作られ、盛りつけられたお料理、こちらの奥様がお一人でされるので、1日1組限定で6名までだそうです。
山の中なので、そのあたりで食材をゲットできるのかと思いきや、北海道から・高知から・徳島からと、郷土色豊かです。
山菜料理だから葉っぱばかりかと単純に思いこんでいましたが、大きく裏切られました。
私の休みに合わせてくれて、小学校時代からの顔見知り、気の置けない同級生とおいしいお料理を頂けて、最高の幸せです。
今度はタケノコの季節に早めに予約しましょう。