道後温泉・ふなやが今宵の宿泊地です、坂の途中にあります、子規記念館からは直近の位置です。
チェックインした後、その坂を登りきったところにある神社にお参りしました。
昭和天皇もお泊りになった由緒ある旅館らしいです、子規や漱石もこの庭で過ごしたそうです。
ここでのお部屋も凄く立派で広いです。
今日はどんなもの食べさせてくれるかな
食前酒の梅酒が美味しかった、きのこのお浸しも上質です。
お造りも新鮮、鯛とハマチ?南京の煮物
鯛の荒焚き、付け合わせの人参ははじめてでした
スープ、あっさりして口当たりがいいです。
魚料理、2種類選んで、少しずつ味見しました
・車エビのニューバーグ風、サフランライス付き
・今治産舌平目と小海老のボン・ファム
季節のサラダ、瑞々しくて野菜本来の味が美味しい~
二色揚げ
岩ノリの揚げもの、ハギのアーモンド揚げ、こうするとグレードがアップしますね。
鯛飯、薄味で奥深い味でした。
ここまでで、私は力尽きました。
梅酒とビールが酔いを助長したのでしょうか、気分が悪くなって、部屋に引き揚げました、折角お昼御飯を絶って、夕食に臨んだのに
デザートも凄くデラックスだったそうです、でも、もう1gも食べられない。
少し休んで、大浴場で、お湯に浸かりました、露天風呂も寒いけど気持ちよかったです。
夜の時間はまだたっぷりあります、ゆっくり読書できました。
道後の名門ホテルに2連泊とは豪勢でしたね。
私は以前に大和屋別荘に宿泊したことがありましたが贅沢な一日でした。
高校時代司馬遼太郎の「竜馬がいく」を読んで以来、のめりこんで司馬遼太郎の文庫本は殆ど持っています。なにより面白い、分かりやすい。
ところが、この十年ぐらい吉村昭の本を読み出してから司馬遼太郎を卒業しました。日本海海戦をえがいた司馬遼太郎の「坂の上の雲」と吉村昭の「海の史劇」を読み比べると、ノンフィクションでは明らかに吉村昭が優れています。司馬遼太郎は小説だと感じました。秋山真之をクローズアップしていますが、吉村昭はほんの数行だけです。「本日、天気晴朗なれど浪高し」を草稿したのは簡潔明瞭な名文章ですが、彼の参謀としての能力を吉村昭は評価してないのです。最大の問題はバルチック艦隊がウラジオストックにどのコースで来るかによって待ち伏せできるか出来ないか大変な問題になるのです。
対馬海峡経由か、津軽海峡経由か、宗谷海峡経由か当たらなければ連合艦隊はバルチック艦隊を取り逃すことになります。
史実として秋山真之は対馬海峡を主張しませんでした。
東郷元帥も最後まで悩みぬかれて最終的に対馬海峡と予想して見事大勝利を得ました。この重要な問題に対して司馬遼太郎の小説には僅か2ページしか記載されていません。
他の小説でシーボルトの娘イネが大村益次郎と恋仲とか面白おかしく書きすぎだと感じたのです。面白い小説として読めば良いのですが私はノンフィクションを求めるので卒業しました。
夕食を終えると、気持ち悪いくらいお腹が一杯になり、そこで骨抜きになったようで、外へ出かけるエネルギーも残っていません。
お風呂に入るだけなんて、勿体ないような気がしました。
次回からは、夕食だけはフリーにして、地元で美味しいものをみつけるようにしようかな、と考えてます。
読書は好きですが、最後まで読めない時もあります。
史実にはあまりこだわりません、興味を持てないと、もう無理!そこでやめてしまいます。
でも、面白いのは読み返します。
同じ作家の作品でも、好きなのと、馴染めないのとがあります、その時々の自分の精神状態にもよるかもしれません。
私は旅行に行くと温泉に入り、ご馳走を食べ酒を飲みぐっすり寝る習慣です。
温泉街を散策したりはお酒が入っているので無理です。
金銭的には外で食べるほうがリーズナブルですし、地元のものが食べられ、美味しいでしょうね。
読書ですが、歳を取ると一気に読むことが出来ず、休み休み読むようになりました。何より眼が疲れますし根が続きません。
大学時代は、年度の試験前は本を読めなかったので、終わると徹夜で一気に読んだものです。
この日曜日から久しぶりに司馬遼太郎の「世に棲む日日」全4巻を読み返しています。
吉田松陰と高杉晋作について書かれた小説ですが、面白いですね。