息子達が 敬老の日なのでおばあちゃんを旅行に連れて行こうと、丁度いいツアーに参加しました。
山口県です。
我が家のご先祖様(たぶん)も訪れました。
もう一つの大きな目的は、父の自叙伝で出番の多かった学生長の磯部少尉にお会いすることです。
戦時中は御国を守るためにどのように散ろうかとばかり考えていたのに、終戦になり、島田大尉が
はるばる満州まで連れてきた優秀な軍人達を一刻も早く日本に帰して、今後の復興に命を捧げてほしいと、
部下の陸士五八期生達の奉天から安東への引率を父が命じられました。
この列車が奉天からの最後の列車になったそうです。
大尉は父も日本へ帰す御心積りでした。磯部少尉も
「Yさん このまま一緒に日本へ帰りましょう!」と何度も懇請してくれたのに、父は役目を果たした後奉天に引き返し、ソ連軍に投降したのです。
初めてお目にかかった磯部氏は、懐かしい人に再会したような、とっても温かく、奥様も素敵な方でした。
ご自宅に招いて下さり、大歓待されました。
離れがたくて 翌日早朝出発前にもう一度お訪ねしました。
お家はもちろん家具調度品からカップスプーンに至るまですべてが素晴らしく、私好みでした。
「戦争に勝ってたら Yさんは軍神とよばれていたはずですよ」とのお言葉 宝物にします。