リビエラ

もともと職人肌の私は、お客様に服を買っていただくための接客よりは、
奥でコツコツ縫ったり裁ったり、デザインしたり、の方が性に合ってます。
オーダーだけの商売の時は、生地の選択やデザイン等、気ごころの知れた方が多かった
ためこちらがイニシアチブをとることができました。
縫いこさんも十人余り、仮縫い専門の人が二人、通いのお弟子さんもいました。
シートピア志度ショッピングセンター(なんと懐かしい響きでしょうか!)に出店した時は、
オーダーと既製品が半分ずつになり、時代の要求に合わせていたら、ほとんどが
既製品になってしまいました。
お客様は神様です。
(最近は我がでてきて、お客さんを選ばせてほしいと思うようになりました)
値段に関係なく、買いに来て下さる方には満足していただけるよう、言葉や態度に細心の注意を払います。
同じことを言ったりしたりしても、お客様のご機嫌如何で、吉が出たり凶になったり。
難しいです。人間相手は・・・
だから 自分がお客になった時には観察する癖がついてしまいました。
してもらって気持ちよかったことは真似し、嫌だったことは反面教師にしています。
厳しいかもしれませんが、それがプロというものです。
でも 憤慨することの方が多いです。
問屋さんでも、自分の会社のほうをのみ向いて、こちらをお座成りにする人は御免こうむります。
大阪出張のとき、余った時間でデパートや好みのお店を覘く楽しみもあります。
心斎橋のルイ・ヴィトンは表参道の同店より内容が充実していたように思います。
とっても気に入ったバッグがありました。
垂涎ものです。
ディスプレイしてあったのを肩にかけてみると、どうも私の体には大きすぎる、
でもそれを見てしまったから他のは目に入りません。
今度はヒルトンプラザに足を伸ばしました。
同じバッグに目が行ってしまいます。
どうせ大きすぎるからと躊躇していたら、
優しそうな店員さんが「いいですよ、持つだけでも」
その方は型崩れがしないように詰め物をしていたのを除いて持たせてくれました。
???なかなかいいじゃない。そんなにびっくりするほど大きくないよ。   
買ってしまいました。
後から判ったのですがその方は寒川(かんがわ)さんで、同じ字のさぬき市の
寒川(さんがわ)町へ行ったことがあるそうです。
キャンバス地に絵が描いてあります。色合いが気に入ったのです。




リビエラの港だそうです。
このブランドを買うときは何時もプレゼント仕様にしてもらいます。
この時も「リボン沢山付けてください」と言ったら包装とは別に下さいました。


  
これは30数年前の火事のとき少しだけ焼け残り、捨てがたく取っておいたシルクジョーゼットと
端切れのストレッチレースを組み合わせたワンピースです。



これがその時のリボンです。
世界にひとつだけの花ならぬドレスです。
自己満足の世界かも!

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