AVATAR




先日、話題の映画「アバター」を観に行ってきました。
あの「タイタニック」の監督さんの最新作です。
でもちょっと映画に詳しい方ならご存知でしょうが、このジェームズ.キャメロンと言う監督、80~90年代の「ターミネーター1、2」「エイリアン2」の監督さんとしても有名なんですよね。
今日は「アバター」の私なりの感想や思ったことを、過去の監督作品との共通点とも絡めて綴って行きたいと思います。
今日はかなりの長文になりそうです。ただ、ネタバレもありますので、これから観に行く方はお気をつけ下さいね!
個人的には「エイリアン2」を観ておくと一層楽しめると思います♪
舞台はかなり先の未来、自然豊かな惑星です。地球から資源を採掘しに来た軍隊の施設に人間が操るロボットがいます!
これってパワードスーツ、って言うんですか?ブルドーザーみたいに真ん中に人間が乗っているのが丸見えなんですね。
エイリアン2(以下A2)で、エイリアンと闘ってたパワーローダーと言うメカと似ていてわくわくです♪
また、兵士を輸送する飛行機も出て来ましたが、これまたA2に登場した着陸用の宇宙船に形が似ています。
そして、主人公のサリーという兵士が登場するんですが足が不自由で車椅子に乗っているんです。
またこの車椅子のフレームがイエローなんですよ。周りの無機質な風景の中ですごく目立ってました。
そう言えば先ほどのA2のパワーローダーも似た感じのイエローでした。
知ってか知らずか、過去の作品の要素をあちこちに散りばめるキャメロン監督、ニクイです。
ちなみにサリーを演じていた俳優さんはターミネーター4でも重要な役を演じてましたね。
次に登場してハッとしたのがシガニー.ウィーバー演ずる女性科学者です。
この人はA2ではもちろん、4作通して、闘う女主人公を演じた超有名女優さんです。
エイリアンシリーズではエイリアンと戦う人間側の立場でしたが、「アバター」では自然を守る原住民のエイリアン側に付いて人間と戦うという対照的な役柄になってます。
まあ、惑星の原住民からすれば、人間の方が侵略しに来たエイリアンでしょうけど…。
そういう見方をすると、環境破壊をする私たち人類へ警鐘を鳴らす作品でもあるんですね。
主人公のサリーは原住民ナヴィ族の姿をしたアバターと言う人形と遠隔でつながって、原住民になり変わり、その村に潜り込むんです。
そして行く先々で、惑星に住む動物や風景に出会います。
惑星の様々な風景を観て感じたのですが、キャメロン監督、宮崎駿のアニメ作品の影響を受けているんじゃないでしょうか?
夜になると地面の草や岩が蛍光色に光るのですが、これ、「天空の城ラピュタ」の洞窟の地面が光るシーンと似てました。
また、ナヴィ族が髪の毛の先から触覚みたいなものをにょろにょろ出して木や動物と心を通わせるところなんか
「風の谷のナウシカ」のオームです。
空に浮かんだ岩や山の風景もラピュタっぽかったし、大きな、神様の木が軍隊によって倒されるシーンは「もののけ姫」みたいでした。
まあ、あくまで私の個人的な感じ方なんですけどね(^^)



また、劇中にはCG技術で生まれた、面白い形をした動物たちが出てきます。
馬みたいなのや虎みたいなの、サイみたいなのもいます。
でもよくよく見るとこの動物たち、毛が生えていなくてトカゲみたいに肌がのっぺりしてるんですね。
動物と言うよりは恐竜みたいです。
作品中、ナヴィ族や風景、動物たちなどCGで表現しているカットはすごい大きな比重を占めてると思いますが、このCGカットの重さを少しでも減らすためにキャメロン監督はのっぺりデザインの動物を考えたのかも知れません。
なぜなら動物の毛の表現は、それだけでものすごいデータの大きさだからなんですね。
ピータージャクソン監督「ロードオブザリング」3部作という作品がありましたがこれら3作を合わせたよりも多くのCGのカット数が、同監督作品の「キングコング」には含まれていたそうです。登場する巨大ゴリラの毛の表現にそれだけ多くのデータの量が費やされていたんでしょうね…。
CGで表現するナヴィ族の肌の色は蛍光の鮮やかなブルーでしたけど、これも絶妙なカラーセレクトでしたね!
どうしても出てしまうCG独特ののっぺり感を、この鮮やかなブルーで、こういうものなんだ、と良い意味でごまかせてるな~と思います。
 



物語の終盤、ナヴィ達が、パワードスーツに乗った軍隊最強の大佐と闘います。
これまた、A2にてエイリアンの女王とパワーローダーに乗ったシガニーウィーバーが闘うシーンを思い出しました。
ナヴィが巨大なナイフを、操縦席の大佐に向かって突き立てるところも、A2でエイリアンが鋭い尻尾でシガニーを攻撃するところとそっくり!
監督の過去の作品へのオマージュを色々と見つけてニヤニヤしっ放しでした!
この戦闘シーンが始まる前、大佐は自分が乗っている輸送船を爆破され、パワードスーツに乗り込んでギリギリ脱出するのですが、できればこのシーンもエイリアンぽく、一度輸送船と一緒に墜落して死んだと見せかけて、観客が安心したところでお約束のように現れる、みたいな古典的演出が観たかったです♪
と言う事で3時間近くある上映時間の長さも感じさせない面白さの映画でした!
環境破壊、アカン!
皆さん、電気はこまめに消しましょうね…。
とりとめのない文章になってしまいましたが最後まで読んで頂いてありがとうございました。

“AVATAR” への2件のフィードバック

  1. はじめまして!!
    私も昨日、やっと観ました。
    まさに、環境破壊、アカン! て思いました。
    森がとてもきれいだったし、原住民が何より森を大切にしてるし・・
    かなり入り込んで時間を感じなかったです。

  2. 最初はそれほど見たいわけでもなかったのですが、息子達に誘われて行きました。
    よくあんなことイマージュできますねえ。
    とってもよかったのでもう一度観たいです。
    THIS IS ITもそうだったけど、地球を守らなくては・・・と、なんか追い込まれたかんじがしますね。
    メッセージ性の強い作品でした。
    今度はあの監督が長崎の原爆をテーマにした映画を撮るとか。
    どのように料理してくれるのか、楽しみです。

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