レイトショー

アナカレが終わる時間が遅くなったので「悪人」を見るのにちょうどいい時間になり、急きょサティに寄りました。




始まったすぐから引き込まれます。
音楽がいい、そのはずです久石譲さんの作曲ですもの。
深津絵里さんの地味な顔立ちが光代にぴったりで、演技も上手くモントリオールで最高主演女優賞を獲得したのでしょう。
長崎弁・佐賀弁・福岡弁の違いは分かりませんが、方言がやさしくて何とも言えない雰囲気を醸し出し、殺人事件により家族がバラバラになってしまった悲しさも強調されていました。
ただ外国で上映されるとき、方言はどのような扱いになるのでしょうか?
科白は少なめで、映像に訴える部分が多かったです。
逃走中の小屋の中で、しもやけになった光代(深津絵里)の足を祐一(妻夫木聡)がマッサージするシーンが、二人の心が寄り添っているのは本物だと思わせてくれました。
最後、祐一が逮捕される直前、光代の首を絞めたのはどうしてかわかりません。
これから原作を読んでみます。
樹木希林の漁師町のおばあちゃんの服装が、すごくリアルでよくここまで踏み込んでその雰囲気を出しきっていると感心しました。
凄く見ごたえのある映画ですが、悲劇性と悪人性を強調して感情に強く訴えてくるので、最初から最後まで、観てることがつらかったです。
気分が重くなりました。
ただ、エンディングで福原美穂(知りませんが)の歌うyour storyが、声に透明感もあり、いい音楽だったので救われました。

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