私の友人でたいや旅館の秦さんと、私は小学校の時少年少女四国新聞記者に選ばれました。
取材のためか、T先生に付き添われ付属高松小学校に連れていかれました。
前後のことは記憶の彼方ですが、そこで見かけた少女が強烈に印象に残りました。
中原淳一のファッション雑誌に出てくるような、前髪をおろして、大きな瞳で屈託なく笑っている、美少女です。
町にはこんなお人形さんみたいな人が本当にいるんだ、と驚いたものです。
月日は流れ、数年後、高校二年の時、その人と同じクラスになりました。
一目であの時の人だとわかりました。ほとんどあの時と変わっていません。
S眼科のお嬢さんのMさんです。どうりで・・・・
相変わらず愛くるしく、にこにこしてます。
そんなかわいい顔で、私は顔をそむけるような解剖とか傷口のカラー写真とか平気で眺めています。
すっごく頭が良いのにちっとも威張ったり、偉そうにしたりしません。
そして現在はご実家のS眼科の院長です。
私も数年前から目の調子が悪いのですが、Sさんのところは非常に患者さんが多いと聞いていたのでなかなか行けませんでした。
やっと意を決して、電車で行きました。
いたるところ、待ってる人・人・人です。
覚悟はしてましたが、相当時間がかかりました。
感心するのは、Mさんはどなたに対してもやさしい、心のこもった話し方、また声がきれいなのです。
何時間たっても疲れた様子もなく不機嫌にもならずに対応しています。
コミュニケーション能力は相当なものとお見受けしました。
「お久しぶりです」「こんなに長く待たせてごめんなさいね」こちらが恐縮してしまいます。
マスクしてメガネをかけて白衣なので良く分かりませんが、相変わらずおきれいです。
それにしてもお医者様は体力が要るお仕事ですね。
お昼を過ぎてもかなりの患者さんが待ってます。
こんなに待っても患者さんに慕われる謎が解けたような気がします。
あんな風にやさしく丁寧に説明されたら、患者さんはたまらないですよ。
私の具合は、治す方法も薬もない。手術のみ、ただし現在の様子ならば手術の必要はない。
しばらく様子を見てみましょう。とチェックシートを頂きました。
納得のいく説明で、すっきりしました。
S眼科のM院長さんて43年ご卒業ですか!
とてもお若くみえますね。驚きました。
その通りです。
才色兼備、でも人間性が最高です。
今でも同級生のマドンナだと思います。