心臓外科医・須磨久善先生

今年最後の県民文化大学の講師は心臓外科医・須磨久善先生です。




お会いした先生はこのお写真よりもう少し細面です。
特に、笑いを取ろうとか受けを狙うとか一切なく、ただ淡々と、訥々と、ビデオを見せながら、心臓の手術の様子を解説して下さいます。
臓器移植の出来ない心臓です。
元気なうちに良い病院でいい医者を見つけておくこと、心臓の専門ドックを受けておくこと。
高校時代、生物の授業で内臓の写真とか傷口とか直視することができず、気持ち悪かったのに、今回は最後まで目をそらすことなく、聞き入ってしまいました。
体を切って直す治療は5000年前から行われていたけど、心臓にメスを入れられるようになったのは人工心肺の開発が進んでから(1950年代)なので、心臓手術はせいぜい50年余しか歴史がない。
失敗もあるし、手術は成功しても余病の併発で亡くなる方もいる。
私達のような素人に、心臓手術の大切さ・難しさをそれはそれは丁寧に説明してくださいました
凄く内容が濃くて、沢山お勉強をしたような感じ、それがいつの間にか90分経ってしまって、もうお終い?オドロキという気持ちになりました。
時間いっぱいだったので、いつものような質問時間も省かれました。
終ったあと、どう表現したらいいのか、静かな静かな感動を覚えました。メロメロ
こんな感じ方は初めての経験で、自分に戸惑ってしまったほどです。
世界の名医100人の中のお一人でもあり、輝かしい経歴をお持ちで、世界中を飛び回っておられるお医者様から、直にこんな素晴らしいお話を拝聴できて、とっても贅沢な時間をいただきました。
後は、早くご著書を読みたいと気持ちが逸ります。



サインにも手を抜きません。



ドラマ「医龍」や映画「チーム・バチスタの栄光」を借りてきて観るつもりです。
香川医科大学にも先生の教え子でとっても優秀なお医者様がいらっしゃるそうです。
Imagination is more important than knowledge
想像力は知識よりも大切である
アインシュタインが言ったこの言葉は医学にも当てはまる。
治療法がないとされた病気を何とか治せるようにと戦い続けた医学の歴史はイマジネーションの積み重ねだった。
そして、いいアイデアが浮かび基礎研究による準備が整ったならばそれを敢然と実行に移す強い心を持っていなくてはならない。
挑む心なくして新たな創造を生み出すことはできない。

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