施設訪問

ずっとずっと気がかりでした。
私達姉弟3人が中学の時教えていただいた英語塾の先生の奥様が入所されてる施設に行ってもいいものかどうか。
別の方ですが、大変お世話になった方の高級老人ホームをお訪ねしたところ、拒否されたことがあります。
こんな衰えた姿を見せたくないということらしいですが。
ダメなら帰ってくればいいわ、思い切って母と訪問しました。
最初は認知症?と思えるくらい話が通じず、途方にくれました。
でも施設の方の誘導で、徐々に理解して下さいました。
毅然とした方でしたが、少し丸くなったように感じました。
93歳なのに耳はよく聞こえるそうで、丁寧な言葉遣いです。
しっかりした応答です。それにお若く見えます。
母が辛かった時、家まで来られて慰めてくれたそうで、その時の有難かったことが忘れられないそうです。
半世紀も前の事、最初は忘れたと言ってましたがだんだんと思いだしてくれました。
御子息たちもそれぞれに家庭があるので、そんなには来てくれず、おそらくじっくりと会話されることがないのでしょう。
物凄く喜んで、何度も何度もお礼を言われます。
見えてないので、ずっと手をさすってあげました。
先生がお亡くなりになった後ここに入られたそうです。
目が見えないそうですがメガネをかけています。
テレビも見えない、新聞も読めない、外からの刺激があまりないのですね。
同級生のお嬢様の事に触れると、「同窓会に出席するように言っておきます」とのことです。
予想していたよりもお元気そうで、心底安心しました。
こんなに喜んでいただけるのなら、時間を見つけて時々は訪れることにしましょう。

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