映画「少年H 」

国民的ベストセラー少年H あれほど売れたのに、原作読んでないので、何の先入観もなく、無の状態で観ることができました。



良かったです、泣ける映画です。
戦争映画につきものの、スパイ容疑で逮捕され、拷問を受ける、上官が目下の者を問答無用で、殴りつける。
雨あられの如く降り注ぐ焼夷弾の下を逃げまどう、ひもじい、一面焼け野原。
腹立たしいこと、悔しいこと、可哀そうなこといっぱい詰まっている。

「戦争」という激流の渦に巻き込まれながらも、勇気、信念、愛情をもって生き抜いた、「名もなき家族」の真実の物語。

素晴らしい家族です、こんな追いつめられた殺伐とした時代に、子どものしつけがきちんとされている、お見事!
水谷豊がミシンを踏む時の表情が何とも言えない、一心に針先を見つめながら、抑えててもちょっと誇らしさが前面に出てくる、そんな感じ。
ミシン踏む時、チャコで印をつける時、それを裁断する時、すべて堂にはいってます、かなり研究したのでしょうね。
焼け跡から見つかった、金属部分しか残されてないミシンを、工夫して使えるようにした執念のようなもの、凄い!
私も、昔からずっと工業用の足踏みミシンを使っていますが(現代の動力ミシンは嫌なのです)とっくに廃盤になっているので、中古を探してもらってそれを使ってます。愛着があります。それだけ思い入れが深いのです。気持ちがよくわかります。
蘭ちゃんも、素敵な昭和のお母さんになりきっていました。

この国を立て直すんは、あんたらやで。

最後は壁に描いた不死鳥の絵で終りました、希望が見えました。
この映画が訴えたいことは、世界共通で、外国の人の心をも打ったのでしょう、評価されて良かったです。

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