7つの習慣

私には弟が二人あります。
下の弟とは10歳離れているので、母親と勘違いしているのでは・・?と思えるほどです。
現在の私の生き方に少なからず影響を与えたのがこの弟です。
大学進学が当たり前の環境で育ちました。
国立の家政学部は理科が2教科要るので、生物と化学を選択し、医薬コースに進みました。
一月、登校せずに家庭学習になり、ラストスパートだと張り切っていた矢先、弟が熱湯をかぶり大やけどを負いました。
ズボンを脱がすと皮膚がずるっと剥がれました。
痛さのために何日も泣き叫び、母はつきっきりです。父は仕事で長期不在です。
家事も私がすることになり、何より精神的にダメージ大でした。
「Tちゃん手先が器用なんだから、お母さんの後継いだらどう?」
伯母の一言で、ずいぶん考えました。
もし、受験して合格したらたぶん大学に行くだろうと、願書の準備もしていたけど、断念しました。
「その代わり、日本一大きい洋裁学校に行く。」と東京の文化服装学園にやってもらいました。
卒業後はデザイナーのアトリエで修行もし、帰省後もセミナーに通いました。
紆余曲折があり、今のお店は7軒目で終の棲家になりました。
もし、大学進学していたら、勤めているにしても、定年です。
別の人生があったかもしれないけど、私はこの生活に満足しています。
一生働き続ける、ボーナスも退職金もない。でも好きな仕事に出会えたことは幸せです。
映画「おとうと」を観てきました。出不精な母を誘って。
鶴瓶さんの演技が、又生粋の関西弁が、すばらしい出来です。
末期がんで遺漏で栄養を与えるシーンは父の最後を思い出し、うるうるしてしまいました。
予想以上の面白さでした。

マイおとうとはあそこまでやんちゃではなく、お姉さんは小百合様のようにエレガントではないけれど、
気分的にはあの感じ、あの距離感です。
現在弟は 「7つの習慣」のインストラクターで全国を回っています。
フランクリン・コビー・ジャパン の契約講師をしつつ、自分で会社も立ち上げました。
丁度、ビジネスブックのランキングで紹介されていました。




親孝行ならぬ姉孝行をしてくれるそうですが、わたしが元気なうちに実現してほしいです。

おとうと

昨夜「母べえ」をTVで観ました。
公開された時にも観てるのですが、前日「おとうと」を観た後なので、前回と観る目が違ってました。




「母べえ」にも鶴瓶さん出演していたんですね。
山田洋次監督の出演者、同じ人を何人も見かけました。
とにかく「おとうと」の鶴瓶さんの存在感は圧倒的でした。
ベルリン映画祭にも出品されるそうですが、あの微妙な、関西弁が上手く外国の人に伝わるのでしょうか?
泣き笑いしながら観ました。
普段あまりTVを観ないのですが、[A]とかいう番組で、映画公開前日の鶴瓶さんと小百合様のトーク番組に引き込まれました。
最後に「今度は夫婦役で共演しましょう」と小百合様が小指を差し出し、指きりげんまんしました。
それなら私も告白しましょう。
誰にでも(手当たりしだいと言うほどではありません)
「きれいになったねえ」「前とちっとも変らないねえ」と声かけている人を「又始まった」とほほえましくみていました。
が、こんどは矛先がこちらに向いてきて
海老蔵さんほどではありませんが(来世も再来世も一緒にいようね)
「生まれ変わったら一緒になろうね」と小指をさし出します。
超お堅いお仕事で、見かけからはとても想像できない行動です。
指きりげんまんしました。
私も大人の女の余裕で、そんなことを拒否して、恥をかかせなくてもいいと、相手の意向に沿ったまでです。
「同じ時期に生まれ変わらないと一緒になれないよ。何時頃にする?」
と答えたものの、彼は恐妻家なので、有言不実行の人だということはお見通しです。
その後「修学旅行」をデュエットして別れました。
男性の心理を勉強させてもらいました。